スマートキーじゃない代車がとても不便です

スマートキー搭載の車に替えてからもう1年以上経つ。最初はスマートキーって防犯的にどうなんだろうと思っていたけれど、心配は杞憂に終わった。それどころか両手に荷物を抱えていてもドアを解錠できるし、ボタン1つ押せばエンジンがかかるし、いいことだらけだ。これに味をしめてしまうと、もう普通のキーには戻せないなあと思っていた。

ところが普通のキーに戻ってしまう機会が訪れた。車を車検に出している間の代車が、スマートキー機能の搭載されていない普通の車だったのだ。鍵穴に鍵を挿し、廻してエンジンをかけるタイプは1年以上ぶりだなあと、最初は少し懐かしい気持ちになって、むしろ嬉しくなってしまったほどだった。キーを回してエンジンがかかると、エンジンかけた感はスマートキーよりも強い。その懐かしい感触を楽しんでいたのだが…。

代車で近くのスーパーに出かけ、大量に買い物をして車に戻ったとき、私は鍵がかかっていることをすっかり忘れて普通にドアを開けようとしてしまった。当然、ドアは開かない。あぁ、そういえば鍵を挿しこまないといけないんだった。私は舌打ちしたい思いを我慢して、カバンの中に放り込んだ鍵を探した。ところが探せど探せど鍵は出てこない。えぇ!?と一瞬焦り、買い物した袋をすべて地べたに置いて、もう一度両手でカバンの中を漁った。ところがそれでも見つからない。ど、どうしよう…としゃがみこんだとき、ジーンズのポケットの中に固い感触があった。もしかして、とポケットに手を突っ込んでみると、そこに鍵はあった。あぁ、心臓に悪い。やっとの思いで鍵を挿しこみ、無事鍵を開けることができたのだが、スマートキーじゃない台車はとても不便だなと痛感したのだった。