来年から鍵っ子になる息子への心配事

子供っていうのは周囲の人間を巻き込みたがる生き物なんだなーと、我が息子を見ていてそう思う。息子はとにかく自分に起きた出来事をまわりにいる人たちに報告しないと気が済まないたちだ。それが知らないオバサンだろうと、知っているオジサンだろうと関係ない。TPOをわきまえない空気の読めないタイプの性格なので、ときどきこの息子の先行きが心配になるときがある。家庭訪問や面談をすれば必ず「落ち着きがない」「話を聞いていない」「場をわきまえずにいきなり喋りだす」と毎回同じダメ出しをされるので、近ごろでは先生に会うのが億劫になっているところだった。

それでも息子は来年3年生になる。息子は一人っ子でもう日中手のかかる子はいないため、私もそろそろ働きに出ようかと思っていた。すると知り合いの会社に勤めている子が来年の春に寿退社をするので、代わりにどうかと声を掛けてくれた。信用できる知り合いだし、何より再就職先がこんなに簡単に見つかるなんてラッキーすぎる。もちろん私はその申し出をありがたく受けさせていただいた。ただその会社の勤務時間は9時から5時までだった。もう少し早めに終わらせてもらえないかと打診したけれど、その会社は荷物の搬入時間の関係で夕方の方が忙しく、時間変更は無理とのことだった。ならば仕方ないと、来年から息子に鍵を持たせることにした。まさか自分の息子がこんなに早く鍵っこになるとは思っていなかったけれど、これも何かのお導き(?)なんだろう。息子への心配事はたくさんあるけれど、とりあえず息子が無事に帰ってきてくれさえすればそれでいいと思うように、今はしている。