電子ロックは独特の不調を起こす

中古物件で購入した我が家、庭も家も広くて子供たちをのびのびさせることができるのでとても気に入っている。でも築20年で購入したので、ときどきガタが出る。そのたびに補修を繰り返しているのだが、実は私が一番直したいのは玄関だった。特に不具合があるというわけではないけれど、この家の中で唯一玄関だけが私の趣味と合っていなかったのだ。そして今年は珍しく家の他の部分で不具合が起きなかったことと、夫のボーナスがいつもよりちょっとよかったこともあり、思い切って玄関を替えることにしたのである。

玄関を選ぶ際、鍵はどういったものにしようかと悩んだ。今まで通り錠前に鍵を挿すタイプのものでもいいけれど、私が選びたいドアはスタイリッシュなタイプなので、できれば鍵もスタイリッシュなものがいい。夫と散々話し合った結果、防犯面も考えて電子ロック式のものを設置することにした。そして無事、私好みの玄関にリフォームすることができたのだった。

ところがそれから数年経ち、電子ロック式の鍵がときどきいうことを聞かなくなるということが増えてきた。リモコンで開けたつもりでも鍵が開いていなかったり、逆に閉めたつもりが閉まっていなかったりして冷や汗をかいたことが何度かあった。リモコンが壊れたとしても普通の差すタイプの鍵もついているので問題ないけれど、すっかりリモコン操作に慣れてしまったので不便である。電子ロックは独特の不調を起こすこともあるから、やっぱりアナログな差すタイプの鍵の方が長持ちするのかなと、少しだけ後悔したのだった。